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会長挨拶

2021年4月1日
人間・植物関係学会
会長 山根 健治

本学会は、「人間と植物との関係」をキーワードにして、豊かな人間性を涵養する植物の役割を十分に活用するために、多くの分野の人々が集まる議論の場です。2021年度より高江洲義英先生に代わって、会長(理事長)に選出されました。高江洲前会長は精神科医師の立場から、園芸・植物に携わられてこられました。一方、私は農学部で園芸学を担当しており、主に花きの生理学的研究を専門としておりますが、「花による癒やしや福祉」についてはまだまだ解明されていないと考えております。浅学ではありますが、本会のねらいを再確認しながら、皆様と運営して参りたいと思います。なお、副会長には国際交流担当理事の小浦誠吾先生(西九州大学)にお願いいたしました。小浦副会長は農学と作業療法の両面から、認知症の問題などに取り組まれております。

ポストコロナ、ウィズコロナ社会を迎え、医療、看護、福祉、農業、教育などの分野で「人と植物」に関わる皆様におかれましては、たいへんご苦労されておられることと思います。本学会もオンラインなどを活用しながら、望ましい活動を追求したいと思います。

2019年12月には、本学会と日本園芸療法学会との合同国際シンポジウムを高江洲前会長を大会長、日本園芸療法学会の浅野理事長を副大会長として東京農業大学世田谷キャンパスにて開催し、ダイアン・レルフ先生をはじめ国内外の研究者、実践者と連携を深めました。今後も、他学会との連携強化も視野に、学会活動の充実をはかりたいと思います。

会員の皆様のご健康と研究や実践活動の進展を祈念いたします。また、見逃しがちな人間生活における「植物の価値」に興味をお持ちの皆様、ぜひ本学会へのご入会をご検討頂ければ幸いです。