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会長挨拶

2016年10月31日

人間・植物関係学会 会員のみなさま

人間・植物関係学会
会長 土橋 豊

本学会は,人間と植物の関係を学際分野から探ることを目的とし,2000年10月の準備会発足記念大会を経て,2001年9月に設立されました。当時の学会設立の発起人により,学会の理念が「人間・植物関係学会のねらい-健康,環境,教育,文化,産業の有機ネットワークの構築をめざして-」として示されて,現在でも学会雑誌に掲載しています。2008年には園芸療法分野をより専門的に深化させることを目的として,日本園芸療法学会が発足しています。

この10月には,日本園芸療法学会とともに合同大会を初めて開催しました。両学会に共通する「人と植物との関係性」という原点に立ち返って,それぞれの学問分野を再認識するとともに,今後の発展に寄与することを目的に企画をいたしました。大会長を務めていただいた松尾英輔先生には,「植物を活用した福祉活動を考える」と題した大会長講演をお願いし,用語の定義を通して原点に立ち返ることができました。公開シンポジウムでは「生きる力を考える」をテーマとして,石川善樹氏(予防医学研究者・医学博士)に「人とのつながりと生きる力」,若野貴司氏(公益財団法人そらぷちキッズキャンププログラムディレクター)に「子どもたちの自然体験と生きる力」と題した講演をお願いし,合同大会のテーマにふさわしい内容となったと思います。学会員による発表も36課題(口頭発表19課題,ポスター発表17課題)と多く,これ以上発表受付が無理なほど,たくさんの発表をエントリーしていただきました。合同大会のため,不便をおかけすることも多かったと思いますが,たくさんの参加者の中で議論が深まった大会になったのではないでしょうか。今回の合同大会の開催に当たっては,両学会員の皆さまにご尽力いただきました。改めて御礼申し上げます。

本学会の最大の課題は会員数の伸び悩みにあり,早急に活性化を図る必要があります。このたびの合同大会において開催した理事会および総会において,活性化に向けた方策が具体的に承認され,具体的に動き始めることになりました。詳細は学会公式サイトおよび学会雑誌において報告しますが,以下に概要をお伝えします。まずは,「人間・植物関係学会国際交流助成規定」において若手研究者の国際学会への助成,海外研究者の招聘,国際会議およびシンポジウム開催の助成を行うこととしました。次に,従来からの大会における優秀発表賞だけでなく,学会全体の学術研究に寄与したことに対する顕彰としての学術賞と,若手研究者を対象とした研究奨励賞を設けることとしました。さらには,学会雑誌の超過料金を1ページ当たり20,000円であったものを10,000円に減額しました。J-STAGEの登録については,原著論文数の不足から叶いませんでしたが,これを機会に投稿数が増えることを期待しています。

最後に,学会活性化と会員の確保には,学会大会が若手研究者に魅力的な場になる必要があります。若手研究者が成長していくには,大会自体が発表を通して会員の皆さまから建設的な質問や指摘が得られる場であることが不可欠です。今後とも,大会運営へのご協力をお願いします。

2017年大会は,秋田県立大学の神田啓臣先生に大会長をお願いし, 2017年6月24日(土)~25日(日)の日程で準備を進めていただいております。今回の合同大会にも増して,活発な議論が深まる大会にしたいものです。

検討すべきことはまだまだ山積しておりますが,会員の皆さまのご指導を仰ぎながら,学会発展のために努めたいと思います。会員の皆さまのさらなるご支援を賜りますように,お願い申し上げます。